イラスト・デザイン

IllustratorにできてAffinity Designerにできないこと6例!各アプリがどんな人にオススメかまとめてみた

Affinity Designer vs Illustrator イラスト・デザイン

Affinity DesignerとAdobe Illustratorとの違いについて

Adobe Illustrator(イラストレーター、イラレ)の代替アプリとして有名なAffinity Designerはとても有能なデザインアプリケーションです。
このページを開いている方はきっと、「お絵描きアプリをどれにしようか」、「WEBデザインを始めるにあたってどのソフトが良いだろう」と、迷われている最中だったりするのではないでしょうか?
そんな方に向けて、IllustratorにできてAffinity Designerにできないことをこの記事にまとめたので、ぜひ購入の参考にしてください!
使用感や使用ツールの偏りについては主観によるところも多いかもしれませんが、どうぞご容赦ください m(_ _)m

ちなみに、筆者は学生時代よりIllustratorを触り初め、仕事でも使うようになってから10年ほど経っています。
以前は業務内でIllustratorを使用していましたが、業務内容が変わったことで仕事でIllustratorを使わなくなり、自宅用にデザインソフトを探したのがAffinity Designerとの出会いです。

以下4つの項目に分けて解説していきます。

・IllustratorにできてAffinity Designerにできないこと6例
・Affinity Designerにできること12選
・Affinity Designer、Illustratorの価格・値段比較
・Affinity Designer、Illustrator結局どっちがよいの?

この記事ではAffinity Designerオリジナル版の作業画面で紹介していますが、現在販売されているAffinity Designer2も基本的な機能は同様です。

Affinity Designerの使い方Affinity Designer2へのアップグレードでの変更点については、以下の記事をご覧ください。

また、Affinity Designer におすすめのペンタブについては以下の記事にまとめいています。
ペンタブを導入すると作業効率や描画体験の向上につながると思います。
ぜひ参考にしてみてください。

IllustratorにできてAffinity Designerにできないこと6例

IllustratorにできてAffinity Designerにできないことを見ていきましょう。
箇条書きにするとこんな感じ。

・テキストの縦書き
・ライブトレース
・パスのランダム化
・ブレンド
・3D化
・フリーグラデーション・グラデーションメッシュ
などなど

テキストの縦書き

Illustratorには標準装備されているテキストの「縦書き」機能ですが、Affinity Designerには実装されていません。
これが出来ないの・・・地味にきついですね汗

一応、抜け道として、Affinity Designerでも擬似的に「縦書き」を表現することは可能です。

各文字間に「改行」を入れていくことで、文字を「縦並び」にします。

文字の間全てに改行を入れます。

全ての文字間に改行を入れ終わったら、上部メニューの段落を「中央揃え」にします。

しかし、上の画像では「ー」や「。」の位置が整っていません。
Affinity Designerでは、こういった部分をさらに調整する必要があります。
この調整を含めた解説については、以下の記事をご覧ください。

ライブトレース(画像のパス化)

画像を取り込み、パス化する機能「ライブトレース」をAffinity Designerでおこなうことは出来ません。
こちらは別アプリを併用することで機能をカバーすることができます。
詳しくは以下の記事を参照してください。

パスのランダム化

描いたカーブ(パス)をランダム化する機能はAffinity Designerには実装されていません。
例えばIllustratorでは、作成した「パス」を以下のように加工することが出来ます。

Illustratorの「パスのランダム化」機能の使用例
Illustratorの「パスのランダム化」機能の使用例

細かなところではありますが、こういった要素もAffinity Designerに不足している機能です。

オブジェクトのブレンド機能

イラストレーターには2つのオブジェクトを選択すると、その間の色や形を補完してくれる「ブレンド」機能があります。

Illustratorの「ブレンド」機能の使用例
Illustratorの「ブレンド」機能の使用例

この「ブレンド」機能は、Affinity Designerには実装されていません。

3D化

Illustratorには、作成したオブジェクトを「3D化」する機能が実装されています。

Illustratorの「3D化」機能の使用例
Illustratorの「3D化」機能の使用例

この「3D化」機能は、Affinity Designerには実装されていません。

フリーグラデーション・グラデーションメッシュ

塗りつぶしツール」でグラデーションの表現はおこなえますが、複雑な歪みをつけるグラデーション「フリーグラデーション」、「グラデーションメッシュ」機能はAffinity Designerには実装されていません。

Illustratorの「フリーグラデーション」、「グラデーションメッシュ」機能使用例
Illustratorの「フリーグラデーション」、「グラデーションメッシュ」機能の使用例

Affinity Designerにできること12選

Affinity Designerではどんなことができるでしょうか。
もちろん、全ての機能を紹介すれば、これで足りるはずはないのですが、ここではメインとなる機能についてざっくりと紹介していきます。

・オブジェクトを自由に移動・拡大縮小・回転・傾き
・各種カラーモードの変更・グラデーション
・オブジェクトの整列
・オブジェクトのグループ化・図形の統合
・カーブ(パス)によるベクターデータの描画
・ブラシテクスチャの反映・オリジナルブラシの登録
・マスクの作成
・ブレンド(描画モード)によるレイヤーの合成
・fx(レイヤーエフェクト)による各種エフェクト
・画像の配置
・各種画像データ・印刷用入稿データの作成
・ピクセルペルソナによるラスターデータの描画

また、Affinity Designerの詳しい使い方については以下の記事で紹介しています!

先日発売されたAffinity Designer2については以下の記事をご覧ください!

オブジェクトを自由に移動・拡大縮小・回転・傾き

Affinity Designeのオブジェクト作成例
Affinity Designeのオブジェクト作成例

Affinity Designerでは様々なオブジェクトを作成できます。
デフォルトで四角形、三角形をはじめとした図形があり、当然それらの形を任意に調整することも可能です。
また、任意のテキストを入力することもできます。
これらのオブジェクトに移動拡大縮小回転傾き変更等をおこなうことが可能です。

各種カラーモードの変更・グラデーション

Affinity Designeのカラーメニュー
Affinity Designeのカラーメニュー

WEBで使用されるRGBや、印刷物で使用するCMYKなど、各種カラーモードでデータを作成することが出来ます。

Affinity Designeのオブジェクトへのグラデーション適用例
Affinity Designeのオブジェクトへのグラデーション適用例

また、それぞれのオブジェクトに対してグラデーションを設定することが可能です。
グラデーションの種類としては、線形楕円形放射状円錐形などがあります。

オブジェクトの整列

Affinity Designeのオブジェクト整列メニュー
Affinity Designeのオブジェクト整列メニュー

オブジェクトを整理するのに役立つ整列機能も実装されています。
左揃え中央揃え均等揃えなどで整列をおこなえます。

オブジェクトのグループ化・図形の統合

作ったオブジェクトをグループ化し、レイヤーを整理したり、同じブレンド(描画モード)やfx(レイヤーエフェクト)をかけることも可能です。
また、カーブにしたオブジェクトは「加算」で一つのオブジェクトに統合することも可能です。

カーブ(パス)によるベクターデータの描画

ベクターデータであるカーブ(Illustratorではパスと呼ばれています)を描くことができます。
ハンドルを動かすことで、任意のカーブを描くことが可能です。

ブラシテクスチャの反映・オリジナルブラシの登録

描いたカーブに、ブラシのテクスチャを適用できます。
また、自分でオリジナルのブラシを作成することもできます。

オリジナルブラシについて詳しく知りたい方は以下の記事を見てみてください。

マスクの作成

マスクでは、任意に作成した図形や質感でオブジェクトを切り抜くことが出来ます。
例えば、画面全体に描画したブラシを任意の形でくり抜くなども可能です。

ブレンド(描画モード)によるレイヤーの合成

ブレンドでは、前面にあるオブジェクトが、背面にあるオブジェクトに対して、色の乗せ方を変えることができます。
色を反転させたり、前面と背面の中で濃い色だけ出したりと様々な効果を表現できます。

fx(レイヤーエフェクト)による各種エフェクト

fxでは、ぼかしエンボス(出っぱりや凹み)、アウトラインドロップシャドウといったエフェクトをオブジェクトにかけることができます。

これらの機能について詳しく知りたい方は以下の記事を見てみてください。

画像の配置

データ内に画像を配置し、拡大縮小や回転を始め、ブレンド(描画モード)や透明度を調整することも可能です。

各種画像データ・印刷用入稿データの作成

デフォルトで書き出し用のプリセットが多く登録されています。
また、データはjpgやpngをはじめ、PDF、TIFF、PSD、EPSなどにも書き出すことができます。
また、Illustratorのデータを読み込み編集を行うことも可能です。
※「.ai」への書き出しはできません。

プリセットのカスタマイズについて詳しく知りたい方は以下の記事を見てみてください。

ピクセルペルソナによるラスターデータの描画

これはかなり特徴的な機能で、ベクターデータで描いた図形などをラスターデータとして編集することができます(ラスターからベクターへは戻せません)。
Adobeを使っている人でしたら、Illustratorの中にPhotoshopの一部機能が入っているようなイメージをしてもらうと分かりやすいかもしれません。

ピクセルペルソナ機能の活用について知りたい方は以下の記事をご覧ください。

Affinity Designer、Illustratorの価格・値段比較

比較対象として一番大きな点は価格についてかと思います。
それぞれの値段について表にまとめてみました。
価格については、記事を作成した2023年1月28日時点のものになります。

アプリ初期費用月額費用参照元
Affinitiy Designer210,800円¥0https://affinity.serif.com/ja-jp/designer/#top
Illustrator¥02,728円https://www.adobe.com/jp/products/illustrator.html
Affinitiy Designer2とIllustratorの費用比較

ご覧の通り、Affinitiy Designerは買切りですが、Illustratorはサブスクリプションで月額のランニングコストがかかってきます。

機能が違うため単純な比較はナンセンスではありますが、例えば上の項で紹介したような機能しか使用されない方にとってはAffinitiy Designerを購入した方が長い目で見てお得と言えます。
また、Affinitiy Designerは半額セールをおこなうことがあります。
急ぎで必要でなければ、セールまで待つこともありかもしれません。
また、2023年1月25日までは、60%OFFセールとして、6,600円で販売されていました。
アプリケーションの発売日などの記念日には、またセールになることもあるかもしれません。

ちなみに、1年間使い続けた場合、それぞれの値段は以下のようになります。

Affinitiy Designer2:10,800円/買い切りのため、翌年は費用がかからない
Illustrator:32,736円/サブスクリプションのため、毎年この費用がかかる

Affinity Designer、Illustrator結局どっちがよいの?

では、結局Affinity Designer、Illustratorどちらがオススメなのでしょうか。
一概にどちらが良いとは言えませんが、それぞれのアプリケーションがどんな人に合っているかまとめてみました。

Affinity Designerがオススメの方

Affinity Designerにできることでやりたい内容をカバー出来そうな方
IllustratorにできてAffinity Designerにできないことが「なんのこっちゃ」な方
・使用用途として、趣味やブログなど、ご自身のみで完結する内容の方
・費用を抑えたい方

費用を抑えたいし、そこまで凝ったことはやるつもりないし、仕事で使うわけではないし、って方は断然Affinity Designerがオススメです。
もし仮に副業に繋げたいと考えている方でも、利益が出てから Illustratorを購入しても遅くはありません。

ぼくも日頃からAffinity Designerを使っていますが、家に置くカレンダーを作ったり、ブログのアイキャッチ画像を作ったり、イラストを描いたりといったことに活躍してくれています!

Illustratorがオススメの方

・仕事として作業データのやり取りをする可能性がある方
・副業等の収入が Illustratorのランニングコストよりも見込める、または費用に余裕のある方
・教材が多く学べる機会が多いアプリを学びたい、またユーザ数が多いアプリを学びたい方
IllustratorにできてAffinity Designerにできないことの機能が必須な方

やはり Illustratorの方が機能面、信頼性、情報量、などで優れています。
今後ビジネスで使っていくことを考えているなら最初から Illustratorを選んで経験を積んでいった方が間違いないでしょう。
また、Illustratorを使ったことがある方ならまず間違いなくAffinity Designerの使い方を覚えるのも早いでしょう。

まとめ

以上。いかがでしたでしょうか?
今回、以下内容について解説しました。

Affinity Designerにできること
Affinity DesignerとAdobe Illustratorとの違い

Affinity Designerにできること については、

・オブジェクトを自由に移動・拡大縮小・回転・傾き
・各種カラーモードの変更・グラデーション
・オブジェクトの整列
・オブジェクトのグループ化・図形の統合
・カーブ(パス)によるベクターデータの描画
・ブラシテクスチャの反映・オリジナルブラシの登録
・マスクの作成
・ブレンド(描画モード)によるレイヤーの合成
・fx(レイヤーエフェクト)による各種エフェクト
・画像の配置
・各種画像データ・印刷用入稿データの作成
・ピクセルペルソナによるラスターデータの描画
などなど。

基本的なデザイン・イラストの作成なら問題なく使える。
Illustratorメインの機能は備わっているって感じですね。

Affinity DesignerとAdobe Illustratorとの違いについて は、3つの項目に分けて解説しました。

・Affinity Designer、Illustratorの価格・値段
・IllustratorにできてAffinity Designerにできないこと
・Affinity Designer、Illustrator結局どっちがよいの?

例えば、両アプリを1年間使用した場合の価格・値段は以下のようになります。

Affinitiy Designer210,800円/買い切りのため、翌年は費用がかからない
Illustrator32,736円/サブスクリプション。毎年費用発生

IllustratorにできてAffinity Designerにできないこと としては

・テキストの縦書き
・ライブトレース
・パスのランダム化
・ブレンド
・3D化
・グラデーションメッシュ
などなど

じゃあAffinity Designer、Illustrator結局どっちがよいの?
ずばりAffinity Designerがオススメの方 は以下の通り。

① この機能でやりたいことが十分できる方
・オブジェクトを自由に移動・拡大縮小・回転・傾き
・各種カラーモードの変更・グラデーション
・オブジェクトの整列
・オブジェクトのグループ化・図形の統合
・カーブ(パス)によるベクターデータの描画
・ブラシテクスチャの反映・オリジナルブラシの登録
・マスクの作成
・ブレンド(描画モード)によるレイヤーの合成
・fx(レイヤーエフェクト)による各種エフェクト
・画像の配置
・各種画像データ・印刷用入稿データの作成
・ピクセルペルソナによるラスターデータの描画

② この機能が不要、もしくは「なんのこっちゃ」な方
・テキストの縦書き
・ライブトレース
・パスのランダム化
・ブレンド
・3D化
・グラデーションメッシュ

③ 趣味やブログなど、ご自身のみで完結する内容の方
④ 費用を抑えたい方

Illustratorがオススメの方 は以下の通り。

① 他業者やクライアントと作業データのやり取りをする可能性がある方
② 費用に余裕のある方
③ 学べる機会が多いアプリを選びたい方
機能が必須な方
・テキストの縦書き
・ライブトレース
・パスのランダム化
・ブレンド
・3D化
・グラデーションメッシュ

以上。この記事が少しでもお役に立てれば幸いです!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!(^^)

また、Affinity Designer におすすめのペンタブについては以下の記事にまとめいています。
ペンタブを導入すると作業効率や描画体験の向上につながると思います。
ぜひ参考にしてみてください。

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