Affinity Designer はグラフィックデザイナーやイラストレーターに人気のベクトルベースのデザインアプリケーションです。
最近では、よく Adobe Illustrator との性能比較もされることも多く、機能の面でもUIの面でも優れたパフォーマンスを発揮しています(当サイトでも比較記事を掲載しています)。
そんな Affinity Designer ですが、より素早い操作や快適な描画をおこなうために ペンタブレット を使用を検討される方も多いかと思います。
今回は、Affinity Designer におすすめな2つのペンタブレット、XP-PEN Deco01 V2 と Wacom Intuos Pro Small PTH460K0D について機能や仕様、価格についての比較検証をしていきます。
Affinity Designer の使い方、Illustrator との比較 については、以下の記事で紹介しています。
興味がある方は覗いてみてください。
ペンタブの仕様で見るべき点
はじめにペンタブを購入する上で重要なポイントをいくつか説明しておきたいと思います。
- 筆圧感知レベル:感度が高いと、より繊細なタッチ(タッチの強弱)を表現でき、ユーザーの意図をより忠実に再現のすることができます。
- 本体サイズ:自分のPCの画面サイズや作業するスペースに合った大きさのペンタブを選ぶことが重要です。
サイズが小さいと細かな描画にはむかず、大きさを優先すると作業スペースを圧迫する可能性もあります。 - 接続方法:例えば、デスクトップPCとつなげ、固定した場所で使用するのであれば有線接続、ノートPCやタブレットなどとつなげ様々なシチュエーションでの使用を考えているのなら無線接続など、ペンタブを使用する環境に合わせてどちらが良いか考える必要があります。
- 対応OS:PCのOSに対応しているペンタブを選ばなければ、「買ったはいいが動かない」なんてことにもなりかねません。
ペンタブレットを購入する前に対応OSを確認しておくことも重要です。
廉価なペンタブでは、筆圧感知がそもそもなかったり、WindowsOSにしか対応していない場合もあります。
今回紹介する2つのペンタブは、高い筆圧感知レベルを誇り、サイズはデスクで使いやすい(主観です)A4用紙強で、Windows&Macと複数OSに対応しているものを選んでいます。
Affinityシリーズ おすすめのペンタブ2選
コスパ重視の方向け おすすめのペンタブ XP-PEN Deco01 V2
XP-PEN Deco01 V2 の特徴
ペンタブを買うにしても「値段を抑えたい」でも「変なものは買いたくない」という方におすすめなのが、「XP-PEN Deco01 V2」です。
このペンタブは、比較的廉価ながらも高いスペックを誇り、初心者にも使いやすい設計がなされています。
A4サイズの用紙よりやや縦長の外寸で、作業エリアはB5サイズよりやや横が小さい程度、といえばイメージできるでしょうか。
筆圧感度、解像度などは上位価格帯のペンタブにも劣らず、コスパが高いペンタブといえるでしょう。
WindowsやMacOSはもちろん、(Affinity Designer ユーザーにはあまり関係がないかもしれませんが)ChromやAndroidOSなどにも対応しており、今後 Affinity Designer 意外のアプリケーションの使用も検討している方でも柔軟に対応できるスペックを持ちます。
接続方法は無線(Bluetooth)ではなく、有線(USB)接続になります。
カスタマイズできる8つのショートカットボタンがついていて、「ショートカットを使うためにキーボード操作に戻る」なんてことも少なくてすみそうです。
Affinity のペポートしているペンタブではありませんが、僕の環境(macOS Affiniry Designer)で問題なく使用できています。
XP-PEN Deco01 V2 の仕様
ペン | バッテリーレス・スタイラスペン |
傾き検知 | 60°まで |
読み取り範囲 | 10″ x 6.25″ inch (25.4cm*15.875cm) |
本体重量 | 約0.57kg |
解像度 | 5080 LPI |
エクスプレスキー | 8個(カスタマイズ可能) |
レポートレート | Max.≧200 |
筆圧感度: | 8192レベル |
読み取り高さ | 10 mm |
接続方法 | USB(本体側はUSBC、PC側はUSBA) |
カラー | ブラック |
対応システム | Windows11/10/8/7、 Mac OS X®10.10以降、Chrome OS 88、Android6.0以降。 |
外寸 | 351×217×8mm |
XP-PEN Deco01 V2 の価格
気になるのは金額面かと思います。
この記事を作成した時点での参考価格を載せておきます。
プラットフォーム | 価格 | リンクURL |
公式ストア | ¥6,282 | https://www.storexppen.jp/buy/112.html |
Amazon | ¥5,980(スマイルセール中) | XPPen ペンタブレット Decoシリーズ 板タブ スマホ対応 絵描き ペイントソフト付き イラストコンテスト記念版 Deco01V2 Android |
楽天市場 | ¥6,279 | Deco 01 V2 10×6.25インチ 有線 ペンタブレット |
公式サイトと大手ショッピングサイトのAmazonと楽天市場の金額を比較しています。
※日時により価格が変動することがありますがご了承ください。
スペック重視の方向け Affinity推奨 ワコム ペンタブレット Wacom Intuos Pro Medium PTH-660/K0
Wacom Intuos Pro Medium PTH-660/K0 の特徴
Affinity の公式サイトでは、「Wacom」のペンタブレットを推奨しています(サポートはWacomのタブレットしかしていません)。
「Wacom」のペンタブレットにはいくつか種類がありますが、その中でもおすすめの Wacom Intuos Pro Medium PTH-660/K0 です。
Wacom Intuos Pro Medium PTH-660/K0 の特徴としては、場所や環境を選ばず使いやすいPCとのワイヤレス接続、優れた筆圧感度に加え、やはりAffinity(Serif社)推奨である点がいえると思います。
また、充電後は最大10時間起動できるバッテリーを内蔵しているので、外出先や充電できない環境でも十分に活躍できるでしょう。
外寸サイズとして、XP-PEN Deco01 V2 よりもやや小さく 338 × 219 mm となっており、A4サイズほどの作業スペースが確保できれば配置できる大きさです。
Wacom Intuos Pro Medium PTH-660/K0 の仕様
ペン | バッテリーレス |
ワイヤレス連続駆動時間 | 最大10時間 |
ワイヤレス充電時間 | 高速充電:約2.5時間、通常充電:約5時間 |
傾き検知 | 60°まで |
読み取り範囲 | 224 x 148 mm |
本体重量 | 約0.7kg |
エクスプレスキー | 8個(カスタマイズ可能) |
筆圧感度 | 8192レベル |
読み取り高さ | Wacom Pro Pen 2:10mm Wacom Finetip Pen:5mm |
接続方法 | USB(本体側はUSBC、PC側はUSBA) |
カラー | ブラック |
対応システム | Windows® 7 以降(最新のSP適用)もしくはmacOS 10.12 以降 ・インターネット接続*2 ・USB 2.0ポートを標準装備*3 したコンピュータ*4 あるいはMac ・ワイヤレス接続 (ペンタブレット接続・ペーパーモードコンピュータ接続: Bluetooth v2.1以降(クラシックBluetooth)、 ペーパーモードモバイルデバイス接続:Bluetooth 4.2以降) |
外寸 | 338 × 219 × 8 mm |
Wacom Intuos Pro Medium PTH-660/K0 の価格
プラットフォーム | 価格(2024/4/12時点) | リンクURL |
公式ストア | ¥40,480 | https://estore.wacom.jp/ja-JP/products/wacom-intuos-pro/pth-660-k0.html |
Amazon | ¥32,676 | Wacom(ワコム) ワコム ペンタブレット ペンタブ Wacom Intuos Pro Mサイズ プロ 板タブ Wacom Pro Pen 2 付属 Windows Mac 対応 PTH-660/K0 |
楽天市場 | ¥40,480 | WACOM|ワコム PTH-660/K0 ペンタブ(ペンタブレット) Intuos Pro Medium[PTH660K0] |
この記事の投稿時での価格帯は上のようになっています。
公式サイトと大手ショッピングサイトのAmazonと楽天市場の金額を比較しています。
※日時により価格が変動することがあります。ご了承ください。
XP-PEN Deco01 V2 と Wacom Intuos Pro Medium PTH-660/K0 の比較
それぞれのペンタブの主要スペックを改めて比較してみます。
種類 | Deco01 V2 | Medium PTH-660/K0 |
ペン | バッテリーレス | バッテリーレス |
傾き検知 | 60°まで | 60°まで |
読み取り範囲 | 254 x 158.75 mm | 224 x 148 mm |
本体重量 | 約0.57kg | 約0.7kg |
エクスプレスキー | 8個(カスタマイズ可能) | 8個(カスタマイズ可能) |
筆圧感度 | 8192レベル | 8192レベル |
接続方法 | USB(本体側はUSBC、PC側はUSBA) | USB(本体側はUSBC、PC側はUSBA)、ワイヤレス接続 |
対応システム | Windows11/10/8/7、 Mac OS X®10.10以降、Chrome OS 88、Android6.0以降。 | Windows® 7 以降(最新のSP適用)もしくはmacOS 10.12 以降 |
外寸 | 351×217×8mm | 338 × 219 × 8 mm |
価格帯 | ¥5,500 〜 ¥6,500 | ¥33,000 〜 ¥40,500 |
スペックの違いはそれほど大きな違いはないように思われますが、Medium PTH-660/K0 はワイヤレス接続ができて、Affinity推奨である点が評価の分かれ目になるかと思います。
ワイヤレスで使えるということは、使用できる場所や環境の自由度が広がり、推奨機器であるということは、動作の保証や接続環境でも大きな問題が出にくいことが予想されます。
まとめ
結局どちらがおすすめなの?
一概にどちらが優れているとは言えませんが、それぞれのペンタブは次のような方におすすめだといえるでしょう。
XP-PEN Deco01 V2
価格面や対応OSの幅広さで優れています。
「Affinityでペンタブ使ってみたいけど、高いものは買えない」とか「初心者なのでなるべく安くおさえたいけどしょぼいスペックのペンタブは嫌だ」、「ChromOSやスマホでもペンタブ使いたい」といった方におすすめといえます。
Medium PTH-660/K0
ワイヤレス接続ができる点と、Affinityのサポート対象である点が特徴です。
「色々な場所で使う可能性があるのでワイヤレスで使えるペンタブが良い」とか「Affinityのサポート対象外はやはり不安だから、動作のサポートがされているペンタブが欲しい」といった方におすすめです。
購入はどこでするのがおすすめなの?
公式サイトや大手ショッピングサイトでの値段は以下の通りです。
プラットフォーム | 価格 | リンクURL |
公式ストア | ¥6,282 | https://www.storexppen.jp/buy/112.html |
Amazon | ¥5,980(スマイルセール中) | XPPen ペンタブレット Decoシリーズ 板タブ スマホ対応 絵描き ペイントソフト付き イラストコンテスト記念版 Deco01V2 Android |
楽天市場 | ¥6,279 | Deco 01 V2 10×6.25インチ 有線 ペンタブレット |
プラットフォーム | 価格(2024/4/12時点) | リンクURL |
公式ストア | ¥40,480 | https://estore.wacom.jp/ja-JP/products/wacom-intuos-pro/pth-660-k0.html |
Amazon | ¥32,676 | Wacom(ワコム) ワコム ペンタブレット ペンタブ Wacom Intuos Pro Mサイズ プロ 板タブ Wacom Pro Pen 2 付属 Windows Mac 対応 PTH-660/K0 |
楽天市場 | ¥40,480 | WACOM|ワコム PTH-660/K0 ペンタブ(ペンタブレット) Intuos Pro Medium[PTH660K0] |
動作サポートや保証期間などを重視するのであれば公式サイトで購入するのが安心です。
Amazonや楽天市場は、普段ご自身が使っているものを選ぶのが良いと思いますが、
すぐに欲しい ⇨ Amazonプライム ですし、
ポイントをたくさんつけたい ⇨ 楽天市場 がおすすめです。
以上。この記事が少しでもお役に立てれば幸いです!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!