ハウス・オブ・ザ・ドラゴン は、ウェスタロスという大陸を舞台に繰り広げられる、王族や諸侯の王位争奪戦を描く謀略エロありサイコパスドラゴンファンタジー大河ドラマです。
このドラマの特徴は、張り巡らされる謀略による知恵の闘いや登場人物の欲望・それぞれの思惑、そして巨大なドラゴンが戦力としてだけでなく、一族の誇りや力の象徴として描かれているという点です。
大ヒットしたドラマ、ゲーム・オブ・スローンズ の前日譚で、ゲーム・オブ・スローンズの200年前の世界が物語られています。
ゲーム・オブ・スローンズで狂王として知られる、エイリス2世の祖先の物語。
彼の祖先はどのようにウェスタロスを統べ、そしてゲーム・オブ・スローンズの時代へとつながっていくのか。
とてつもないスケールで描かれるその権力闘争と人間模様は、寝るのを忘れて没頭できるドラマであること間違いなしです!
ゲーム・オブ・スローンズに引き続き・・・地名、人名、多過ぎて分からなくなります!
そこで、各話のストーリーのあらすじと考察を地図で視覚的、たまに人物イラストを交えながらにわかりやすく紹介していきます。
登場ドラゴンの一覧は以下の記事でどうぞ。
非常に入り組んだターガリエン家の家系図についてはこちらで解説しています。
また、現在サブスクでは、AmazonPrimeの有料コンテンツとU-Nextで配信されています。

第一話 ドラゴンの後継者 ストーリーのあらすじと考察

ハウス・オブ・ザ・ドラゴン の舞台は ゲーム・オブ・スローンズ の時代からは実に200年前。
冒頭、後継者会議みたいな場面から始まりますが、高齢の王の息子たちは既になく、生き残っている孫を達の中から次の王を決めようという会議になります。
ゲーム・オブ・スローンズから入ってきた方ならば、王都といえば キングスランディング だと分かるかと思いますが、この会議がおこなわれているのはキングスランディングではありません。
ハレンホール<ハレンの巨城> という場所でおこなわれています。
ハレンホールは、大評議会(国全体の諸侯を集めておこなう会議)で使われることが多くあります。
ここ、デカすぎて誰も守れない(城主になると滅びる)という曰く付きのお城なんですが、こういった大イベントを催するのにうってつけなんですね、大人数が入れるので。
後継者決定会議の結果、ヴィセーリス が5代目の王(の後継者)に選ばれました。

ヴィセーリスの戴冠から9年後・・・ヴィセーリスはそこそこに国を統治しているわけですが、悩みの種が2つありました。
それは ステップストーン<踏み石諸島> で海賊行為が起きていることと、弟の デイモン がうるさいことでした。
この海賊行為、ミア、タイロシュ、ライス って都市が連合<トライアーキー(三頭市)>しています。
この三つの都市は、王都からはるか南、ウェスタロス と エッソス と海峡部分に位置しています。

ウェスタロスというのが物語のメインの大陸で、世界の西(左)側にあります。
対して、東(右)側のどデカい大陸がエッソスになります。
このウェスタロスをメインに、エッソスのフレーバーを加えながら物語が進行していきます。
うるさいデイモンの方ですが、彼は人の話を聞かず、自分勝手でわがままです。
ただ、腕っぷしは中々に強い、と結構なジャイアンな人物です。
ヴィセーリスは、そんな彼を悪く言う人たちからかばってきた、なのになんで更にわがまま言うの?とデイモンにブチ切れます。
対してデイモンは、自分を王の手にしてくれなかったことに恨み節。
結局デイモンはキングスランディングから去ってしまいます。

ヴィセーリスがデイモンにブチ切れた際に、娘の レイニラ を後継者にすると宣言します。
それもあってかヴィセーリスは、後継者のみに語り継がれる「氷と炎の歌」をレイニラに物語りました。
これで、ヴィセーリスとレイニラの中では後継者が確定したという認識を共有しました。
これは当然、王都キングスランディング内でのお話です。
ちなみに、王都内のお城の名前が レッドキープ<赤の王城>、その城の中の王様の椅子の名前が 鉄の玉座 です。

ちょっと脱線しますが、物語中には「ヴァリリア、ヴァリリア」って単語がしょっちゅう飛び交っています。
ヴァリリアってどこやねん!という方もいると思いますので、地図で示すとこんな場所です。
ターガリエン家もヴァラリオン家もともにヴァリリア出身です。
ターガリエン家はヴァリリアの破滅<The Doom>の前にドラゴンストーン島に移住してきています。
このあたりの話は原作本に描かれています。
細かな設定やバックグラウンドを知りたい方は、ぜひ手に取ってみると良いと思います。

ジョージ・R・R・マーティン 炎と血 Ⅰ
第二話 王弟 ストーリーのあらすじと考察

第一話でステップストーンでの海賊騒動が問題として上がっていました。
第二話では、実際にこの場所の様子が映し出されています。
<蟹餌作り>なる、見るからに悪そうな奴らの相手をしているのは、コアリーズ・ヴェラリオン。
国海軍大臣的な立場の人物です。
どのくらいの規模の戦闘かは分かりませんが、コアリーズ軍の方がかなり手痛くやられてしまっています。
コアリーズは、これをヴィセーリスに報告し、本格的に<蟹餌作り>たちの討伐の必要性を訴えます。
しかし王は、重い腰をあげず、外交でなんとかする構えを貫きます(その後、何か外交をしている様子などは描かれていません)。
また、コアリーズと レイニス は、娘の レーナ(12歳)を王の妃にすることを推します。

デイモンは、あろうことか王都の守備兵力<金マント>を持ち出し ドラゴンストーン を占拠してしまいます。
そして、自身が正当な後継者であると自称し、遊女 ミサリア との子を正式なターガリエン家の子供と認知させるために、ドラゴンの卵を王都から盗み出します。
ターガリエン家は子供が生まれると、ドラゴンの卵を傍に置く風習があったためです。
王の手オットーは軍を率いてドラゴンストーンへ向かいます。
この不法占拠を見過ごさないってのと、ドラゴンの卵回収が理由です。
しかし、いざドラゴンストーンに着いてみるとデイモンのドラゴン カラクセス が現れます。
ドラゴンを目の前にするとオットーも軍も右往左往。
ドラゴンが現れることを予想していなかったんでしょうか?
そこに現れたのが シアラックス に乗るレイニラでした。
シアラックスよりカラクセスの方が圧倒的に強そうではありますので、デイモンがドラゴンの卵を返した理由は、レイニラの肝の座り様からでしょう。
ドラゴンの戦力比較はこちらの記事からご覧ください。
後継者問題がゴタゴタしている件ですが、ヴィセーリスには男子がいないためです。
娘のレイニラしかいません。
王様になれるのは、基本的には今の王様の
① 男の子
② それがいなければ、女の子
③ それもいなければ、兄弟姉妹
みたいな順番のようです。

上に従えば、「②、女の子のレイニラでもいいんじゃん」となりますが、後継者会議でもレイニスが退けられたように、「できれば、なるだけ、男の子に継いで欲しい」といった雰囲気があります。
余談ですが、僕は初めて ハウス・オブ・ザ・ドラゴン 見た時に混乱しました。
結構似た名前の登場人物が多くいますので。
レイニラはヴィセーリスの娘で、レイニスはヴィセーリスの年上の従姉妹です。
こちらはレイニスのイラスト。
むず過ぎるターガリエン家については、こちらで家系図を紹介しています。
「娘レイニラにするくらいなら、弟デイモンの方が良いんでない?」という意見もあり、上の①が絶対的ですが、②と③はかなり僅差なのかもしれません。
「じゃあデイモンで良いじゃん」と出来ないのが難しいところ。
なんせデイモンは奇行的で、自己中。人の話を聞かず自分の好き勝手やってばかりの放蕩弟です。
結局のところ、娘レイニラも弟デイモンもどっちもどっち状態で、「他に男の子でも生まれればなぁ」と小協議会(王の内閣。参謀、幹部たち)は思っています。
最愛の妻エイマが亡くなって間もなくではありますが、新しい奥さんを娶って欲しいとすすめています。
結果、王の手の オットー・ハイタワー は娘の アリセント を王に近づけ、強大な海軍力を誇る諸侯コアリーズは娘を王妃に迎えることを打診しています。

ヴィセーリスは、ライオネル・ストロング にアリセント<オットーの娘>とレーナ<コアリーズの娘>どっちが良いかと相談します。
ライオネルは政治的な判断からレーナとの結婚を推しますが、結局ヴィセーリスが選んだのはアリセントの方でした。
自分の気持ちに嘘はつけなった瞬間ですね笑
個人的には、このライオネル一番客観的で中立な判断力を持った人物なんじゃないのかと思っていたのでもっと登場場面が欲しかったところですが、なんせ影が薄い。

コアリーズは怒ります。
・<蟹餌作り>対策をしてくれないこと。
・名門のヴェラリオン家からの縁談を断ったこと。
そこで、ドリフトマーク という、コアリーズの拠点にデイモンを呼び出します。
虐げらたもの同士手を組もうじゃないか、と。
第三話 名を継ぐ者 ストーリーのあらすじと考察
コアリーズとデイモンは同盟し、<蟹餌作り>とも3年間戦っていますが、状況は変わらずでした。
そこで、コアリーズの弟のヴェイモンドが改めて王に向けて援軍を要請します。
ヴィセーリスから援軍を派兵する内容の手紙がデイモン宛に届きますが、兄の元から去って独力で<蟹餌作り>を打ち倒そうとしていたところ、兄からの援軍なんて借りていたら面目がたたないと思ってか・・・なんにせよデイモンは強硬策に打って出ます。

自身が囮となり首領を誘き出すと、そこへコアリーズの息子 レーナー がドラゴンとともに強襲します。
混乱したところ、デイモン自らが首領を討ち取りました。
できるんなら初めからやっておけって戦術ですが、兄の力は借りたくない意地の一撃でした。
そんな時、王都ではなんと、後妻のアリセントが念願の男子 エイゴン を出産し、はや2歳に成長している姿が映し出されます。
しかも、お腹にはもう一人身ごもっています。
アリセントはヴィセーリスにデイモンへの援軍を送るように言い、それによってヴィセーリスはデイモン宛の手紙を書いています。
ヴィセーリスがアリセントを信頼している関係性が見えます。
レイニラは17歳になり、父ヴィセーリスは結婚相手を探しています。
候補の相手としては・・・
① ジェイソン・ラニスター ・・・ 小協議会の一員タイランド・ラニスターからの薦め
② 2歳の異母弟エイゴン ・・・ アニセントの父、王の手オットーからの薦め
③ レーナー・ヴェラリオン ・・・ 小評議会の一員ライオネル・ストロングからの薦め

①と②は勧めてきている人間が親族なので、利権が見え見えですが、③のレーナーを薦めているライオネルは親類筋ではありません。
実際どの相手が良いかは分かりませんが、ライオネルが一番客観的な意見を言っているようにみえます。
ライオネルは、王の新しい妃を選ぶ際にもヴェラリオン家のレーナを薦めていましたので、もしかしたらつながりがあるのかもしれませんが。
王と海軍大臣として王国の有力者であるコアリーズ・ヴェラリオンが友好的であることが望ましいと考えているのは、本心のように見えます。
ちなみに、コアリーズとレイニスには2人の子供が、その子供にはさらに2人の娘が生まれます。
この名前がかなり近似値。
・レーナ ・・・ コアリーズとレイニスの長女。ヴィセーリスの縁談相手。
・レーナー ・・・ コアリーズとレイニスの長男。レイニラの縁談相手。
・ベイラ ・・・ レーナの長女。
・レイナ ・・・ レーナの次女。
混同しないように気をつけてください。
第四話 狭い海の王 ストーリーのあらすじと考察

レイニラは各地の求婚者と会う旅をしていました。
場面は ストームズエンド城。
ストームランドという地域にあるお城です。
ここは ゲーム・オブ・スローンズ では ロバート・バラシオン の居城とされている場所ですね。
結局レイニラは求婚者旅行を打ち切って王都に帰ってしまいます。
<蟹餌作り>を倒したことで、“狭い海の王”なる称号を得たデイモンが、実に4年ぶりに王都へ帰還してきました。
ということは、第二話の1年後です。

ナローシー<狭い海> とは、ウェスタロスとエッソスの間の海のことです。
狭い海とは言っていますが、実際は大陸間の大きな範囲を占めているます。
そのため、“狭い海の王” とは、その名前の語感よりもより大きな権威を持つ称号といえるでしょう。
王の手オットーは、ヴェラリオン公が娘のレーナと ブレーヴォス の有力者の縁談をまとめようとしていることを王に伝えます。
作中では ヴェラリオン公 と言われることも多いコアリーズ。公 は敬称で、さん のちゃんとした言い方みたいなものだと思ってもらえれば良いかと。

問題児デイモンが帰ってくると、やはり問題が発生します。
デイモンはレイニラを娼館に連れて行き、あやうく一線を超えそうになります(いや、超えたは超えた)。
このレイニラ役の女優さんが童顔で、役柄的には18歳のはずですが、10代前半に見えてしまいます。
見てはいけないものを見ている気持ちになるのは僕だけでしょうか汗
レイニラはたぎる気持ちを クリストン・コール<王の盾> で解消してしまいます。
その後、ちゃんと避妊薬も飲みました。王から手配されたものですが。
以前にデイモンの子を宿したこともあったミサリアですが、デイモンとレイニラが娼館に行っていたことを知っていました。
ミサリアの密告以降の流れをまとめてみます。
- ミサリアがオットーに報告 ↓
- オットーが王に報告 ↓
- それを立ち聞きしていたアリセントがレイニラに問いただす ↓
- “母の想いでに誓って”と、平気に嘘をつくレイニラを信じるアリセント ↓
- 王はレイニラを叱責「本当であれ嘘であれ噂が立つこと自体が問題。レーナーと結婚しろ」↓
- レイニラは、孫のエイゴンを後継者にするためのオットーの謀略だと、嘘の重ね塗り↓
- 王はオットーを解任し、ライオネルを王の手にする
レイニラの行動はかなり浅はかでしたね汗
真実を伝えたオットーは災難でしたが、レイニラの言っていることもあながち間違いとはいえないのでどっちもどっち。
第五話 われらは道を照らす ストーリーのあらすじと考察
デイモンは、レイア・ロイスという女性と結婚しているんですが、仲は険悪だと噂されていました。

デイモンは、妻に会いに 谷間<ヴェイル> へと向かいます。
谷で妻に遭遇すると、容赦無く殺害してしまいます。
一応、落馬に見せかけた形にはしましたが、すぐにバレそうです。
これ、なぜ殺害したかですが、妻の財産目当てと、今後の政略結婚を見据えて、といったところでしょうか。

ヴィセーリスはレイニラを連れて、コアリーズの本拠ドリフトマークに訪れます。
そこで、レイニラとレーナーの婚姻の話をつけるためですね。
ここで重要なことの2点が決められます。
① レイニラとレーナーの子供はヴェラリオン姓を名乗るが、王位についた際はターガリエン姓に変わる。
② レーナーは同性愛者。なので、形だけの夫婦を演じ、あとはお互いに好きにやりましょう密約をレイニラとレーナー間で締結。
キングスランディングへの帰り支度をしていたところ、クリストンは何を勘違いしたのか、レイニラに二人で王国を捨て駆け落ちしようと打診します。
当然レイニラは一蹴します。
あなたとは遊びだけど、これからも続けましょう。と言っているように見えました。

オットーは解任されてしまったため、キングスランディングから去ることに。
アリセントの相談役がいなくなったそこに忍びよってきたのが ラリス・ストロング です。
ラリスは現王の手ライオネルの次男で、情報収集に長けています。
ラリスは、レイニラの部屋に避妊薬が運ばれたことをアリセントに話します。
表現的には暗にではありましたが、レイニラがアリセントに(純潔を守っていないと)嘘をついたことを示しました。
王都に戻ると、レイニラとレーナーの婚儀がおこなわれます。
そこで起こったことは次の出来事。
① デイモンが、レーナーの姉レーナに接近。
② レーナーの恋人をクリストンが殴り殺した。
③ アリセントは、レイニラとデイモンの関係を聞こうとクリストンを問いただしたが、クリストンは自身とレイニラの関係を暴露した。
④ 王が倒れた。いよいよその時が近い。
この話でキャラクターの性格がより顕著になったと思っています。
デイモンの性格
第四話ではレイニラに近づき、一線を超える前まで進みますが、途中で退散します。
僕はこれを王女レイニラの評判を落とすための策略の方だと考えます。
現に王ヴィセーリスはレイニラの言葉を信用しませんでした。
デイモンは、自身がレーナと結婚するため、邪魔な妻を殺害してしまいます。
出現度の多さやドラゴンを保有していることから、ロイス家よりもヴェラリオン家の方が有力であることは間違いありません。
なので、より強力な支援者に鞍替えしたと捉えることが出来ます。
兄の傘の下、王都にいた時はワガママな放蕩弟に過ぎませんでしたが、王都から出た後は、素早く行動を起こし、ライバルを下げ、自分の地盤を固めようと動いています。
それは、王の後継者を諦めていないからと捉えられます。
ただ、自分自身を使ってのレイニラへの攻撃(自分の評判も落ちる)にせよ、妻を殺害するにせよ、強引さはかなり際立っています。
バカではありません。
しかし、選択には常に何か大きな代償を支払うやり方を選びがちな性格と言えるかと思います。
レイニラの性格
デイモンほどではないにせよ自由奔放に生きたいという欲望が何よりも強い性格でしょう。
あまり後先を考えているようには見えません。
レーナーに対し、いきなり自由にやりましょうでは、初めから他の人との関係を楽しむ気が溢れかえっています。
慎重を期して打診する表現がされていれば、レイニラももっと頭が良いキャラクターに見えたんでしょうが、今までの事件を振り返ると、肝は座っているが短慮、といった性格に思えます。
そして、“母の想いでに誓って” といった非常に純情なフレーズを使っての元親友への嘘。
父親にも嘘。事実は含まれるにせよオットーを落とす。
結構人間性が疑われることをやってのけます(絶対B型です。僕はB型の人大好きです)。
クリストン・コールの性格
クリストン・コールは、レイニラに見い出された王の盾ですが、良くいえば素直で実直、悪くいえば脳筋ですね。
意外なトラブルメーカー役が彼でした。

レイニラと一夜を共にしたことで、レイニラに恋愛感情を抱きます。
それは良いとして、一介の騎士風情が王国の王女に逃避行を持ちかけるなんて、正に分をわきまえろ状態です。
もしかしたら、二人の間でとても深い愛情が交わされていたのかもしれませんが、そこは映像になっていないため、僕ら視聴者からしたら、そんなに深い関係ではないと思うほうが自然です。
しかも第四話の終わりで関係を結んだに過ぎず、ドラマ的な時間も視聴者的な時間の経過・蓄積も進んでいません。
なので、急に変なことを言い出した、ただのDQN・勘違い野郎に見えてしまいます。
しかも、彼とレイニラとの関係を聞きにきたレーナーの恋人を結婚式の場で殴り殺す始末。
これは二つの意味でやばいです。
・レーナーという有力者の息子の恋人を殺してしまったこと。
・王女の結婚式の舞台をぶち壊してしまったこと。
そして、女王アリセントがレイニラ(とデイモン)のことを聞きにきた途端、感情が溢れ出てしまいます。
聞かれてもいない、自分とレイニラの関係を暴露してしまいます。
アリセントもさぞ面食らったことでしょう。デイモンじゃなくてお前なの!?と。
情弱(王宮内にいながらレイニラとデイモンの噂話を知らない)で、自分のことしか見えていません(聞かれたことが自分の話に変わってしまいます)が、素直で、嘘がつけない性格だということは分かりました。
まあ、そんなこんなではありますが、中々にぶっ飛んだ性格であることは間違いないでしょう。
以降の彼の活躍に目が離せません。
第六話 王女と王妃 ストーリーのあらすじと考察

第五話から約10年が経ちました。
ということは、レイニラとアリセントは30歳前後になっています。
レイニラとアリセントの役者が変わっていますので要注意。
レーナーとレイニラの子供として、ジェセアリーズ(通称:ジェイス)、ルケアリーズ(通称:ルーク)、そして生まれたばかりの ジョブリー が登場います。
彼らは、レーナーとレイニスの子供とはなっていますが、明らかにレーナーではなく ハーウィン・ストロング の子供です。
レーナーが男色であること、このハーウィンの子供達への接し方、そして周囲の人間は皆そのように認識しています。
アリセントはこのことを認知していますし、王ヴィセーリスに対しても告げ口をしています。
ハーウィンの父である王の手ライオネルに至っては(直接口には出していませんが)、王の手の辞任さえ申し出ています。
こんな面々に囲まれているレイニラですが、バレバレの問題後継者を産んでいる浅はかさを持ちながら、それを意に介さない肝が据わりよう。
もしかしたら、これも彼女の器量と言えるのかもしれません。

この子供達と、アリセントとヴィセーリスの子供達は一緒に生活しています。
アリセントの次男 エイモンド は、年長者やエイゴン、ジェイスやそれに同年輩のルークから、ドラゴンを持っていないことをからかわれる日々を送っています。
これは彼のトラウマとなり、後の出来事の布石となる風景です。

王の手の辞任はかないませんでしたが、息子と共に家の拠点であるハレンホール<ハレンの巨城>に帰る許可を得たライオネル。
我らがクリストンの挑発にまんまと乗って、暴力沙汰を起こし王都の守人総帥を解任となった息子ハーウィンと共に帰路につきます。
そんな中、ハーウィンの弟であるラリスは王都に残りました。
ラリスは、舌を切り落とした前科者を解放し、ハレンホールで火事を起こします。
そして、ライオネル、ハーウィンを焼き殺してしまいました。
これ、ラリスの謀略のようですが、色々な理由が考えられます。
① 王の手ライオネルを謀殺し、オットーの返り咲きを狙う一打。
② レイニラの愛人ハーウィンを謀殺し、レイニラ勢力の削り取り。
③ ライオネル、ハーウィン亡き後のハレンホール<ハレンの巨城>・権力掌握。
③はラリスが利権を得ているのが露骨すぎ怪しまれることを考えると、アリセント陣営<翠装派>に付くための手土産として①と②をおこなったと考えるのが自然かなと思いました。
結果的に、レイニラとレーナ―は、子供達と共にドラゴンストーンに去ってしまいます。

デイモンとレーナは ペントス に滞在しています。
ペントスはキングスランディングの対岸にあるエッソスの自由都市です。
二人の間には、娘が二人生まれています。
名前はベイラとレイナです。
ステップストーン<踏み石諸島>では、また反乱を起きており、裏で ドーン が糸を引いています。
デイモンはこの対応に追われているわけですね。
レーナはデイモンの子を身籠もっていますが、難産になり自身の死が近いことを察します。
最後は ヴァーガー に炎をはかせ、自分自身を焼き殺させるという壮絶な死を迎えます。
ドーンとかペントスとか聞くと、ゲーム・オブ・スローンズを思い出します。
下にリンクを貼ったBlu-rayボックスですが、何が良いかというと特典映像が付いているんですね。
今回のハウス・オブ・ザ・ドラゴンには直接は関係ありませんが、スピンオフ映像がなかなか楽しめるものとなっています。
もし、HOTD、GOT好きでしたら、ぜひ覗いて見てみてください。

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第七話 ドリフトマーク ストーリーのあらすじと考察
舞台の地は ドリフトマーク。
ここは、これまでも度々出てきたヴェラリオン家の本拠地ですね。
亡くなったレーナの葬儀のため皆が集まっています。

オットー・ハイタワーは焼死したライオネルの代わりに王の手に復職しています。
ちなみに、オットーの本拠地は オールドタウン だといわれています。
解任された際は、きっとここに帰省していたんでしょうね。
話は戻ってドリフトマーク。
コアリーズは、レイニラの次男ルケアリーズをドリフトマークの跡継ぎに考えています。
しかし、コアリーズの妻レイニスはデイモンとレーナの長女ベイラに継がせたいと思っています。
ルケアリーズがレーナーの子ではないことは周知の事実。
男であり王女の子であるルケアリーズを推すコアリーズ。
女ではあるが、しっかりとヴェラリオンの血を受け継いでいるベイラを推すレイニスとう構図です。
王位とは違い、女性でも領主の地位は継げる環境ではあるようですね。
その晩、レイニラとデイモンは一夜を共にします。
それがあってかは分かりませんが、デイモンはレイニラを妻にすることを決意したようです。
レーナが亡くなった前後でのデイモンのやり手の変化ですが
亡くなる前:ヴェラリオンという強力なバックを付け、ライバルであるレイニラを落とし、次の王となるべく進んでいた。
亡くなった後:ライバルのレイニラを懐柔し、次の王ないしは王の後見としての立場を狙っている?
レイニラが王位に付けば、夫である自分は確実に王になれる訳で、レイニラとデイモンの目的地は一致します。
ただ、そうなるとヴェラリオンがケツ持ちにいる義息子ジェセアリーズが一番の厄介者となってくるわけですが。
レイニラと結婚するために、レーナーが邪魔になったデイモン。
レーナーの愛人サー・クァールを買収し、レーナー殺害を企てます。
デイモンの謀略は見事成功し、皆はレーナーを事故死として認識します。

え、でも、その後急にレイニスとデイモンが結婚するんですよ?喪に服すわけでもなく。
コアリーズもレイニスも怪しまなかったんでしょうか。
レーナとレーナー実子二人が死んでしまった今、ドリフトマークの跡取りはいずれにせよターガリエン家の血筋です。
コアリーズなかなかのお人好しぶり。
レーナを焼き殺したヴァーガーですが、現世界最大のドラゴンでありながら乗り手がいません。
そこに近づいたのがエイモンドでした。
エイモンドは見事ヴァーガーと絆を結びます。
ただ、これに対し、レーナの娘やジェセアリーズ、ルケアリーズがガン切れします。
エイモンドは最強戦力を手に入れたことを背景にレイニラの子らに禁句を発します。
ハーウィンの”落とし子“と。
バック・トゥ・ザ・フューチャーのビフがマーティに言う”腰抜け“ばりのタブー語であるその言葉は、ルケアリーズの手にナイフを持たせ、エイモンドの目を切り裂きました。
エイモンドは、片目を失明するほどの重傷を負ってしまいます。

当然、これにブチ切れたのはアリセント。
アリセントは、ルケアリーズの片目を潰せと、我らがクリストンに命じますが、王女の息子に危害を加えられるはずもないクリストンは立ち往生してしまいます。
アリセントは自らナイフを持ち、レイニラに傷を負わせます。
老体のヴィセーリスに仲裁され、なんとか場は鎮まりますが、レイニラとアリセントの確執は決定的になったようにみえます。
第八話 潮の主 ストーリーのあらすじと考察
ターガリエン家のキャラクターの年齢予想
話は第七話から6年以上が経過しています。
ここで、第一話からどれくらの時間がたったのか整理し、それぞれのキャラクターが何歳くらいになっているのか予想してみたいと思います。
こちらが参考サイトです。
原作では、レイニラはAC97年生まれ。大評議会での王選定は101年です。
ヴィセーリスが王に即位したのはその2年後。
それから9年後のAC112年が話が第一話のメインです。
第二話がAC113年。
第三話がAC115年。レイニラが17歳になったとされています。4年ぶりにデイモンが王都に帰ってきました。
第四話がAC116年。
第五話、ヴィセーリスにレーナーと結婚しろと言われたのが第四話。なので結婚話を先延ばしにするとは考えづらいので同年。
第六話がその10年後のAC126年。
第七話もレーナの葬儀が年をまたぐことは考えづらいので同年。
第八話が6年後のAC132年。
名前 | 第一話 | 第二話 | 第三話 | 第四話 | 第五話 | 第六話 | 第七話 | 第八話 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
レイニラ | 14歳 | 15歳 | 17歳 | 18歳 | 18歳(結婚) | 28歳 | 28歳 | 34歳 |
アリセント | 14歳 | 15歳(結婚) | 17歳 | 18歳 | 18歳 | 28歳 | 28歳 | 34歳 |
レーナ | 11歳 | 12歳 | 15歳 | 16歳 | 16歳(結婚) | 26歳 | 26歳 | ー |
エイゴン | 2歳 | 3歳 | 3歳 | 13歳 | 13歳 | 19歳 | ||
ヘレイナ | -1歳 | 0歳 | 0歳 | 10歳 | 10歳 | 16歳 | ||
エイモンド | -1歳以下 | -1歳以下 | 8歳〜6歳 | 8歳〜6歳 | 14歳〜12歳 | |||
ジョセアリーズ | -1歳以下 | -1歳以下 | 9歳〜8歳 | 9歳〜8歳 | 15歳〜14歳 | |||
ルケアリーズ | 7歳〜5歳 | 7歳〜5歳 | 13歳〜11歳 | |||||
ジョフリー | 0歳 | 0歳 | 5歳 |
わかっているのは、年齢が出ているレイニラ、レーナ、エイゴン、ヘレイナ、ジョフリー。
彼らから予想して、子供達の年齢を計算してみました。
アリセントはレイニラと同い年くらいであろうとしています。
第五話でまだ生まれていなかったエイモンド以下は第八話時点では15歳以下と予想できます。
エイモンド、ジョセアリーズ、ルケアリーズの予想は難しいですが、エイモンドをからかうシーンや剣術を習っている様子を見ると、ジョセアリーズ > エイモンド >= ルケアリーズ という年齢の順番ではないでしょうか。
そして、ジョセアリーズとルケアリーズが並んだ時の身長の違いから、年子(1歳違い)の兄弟ではなく、少なくとも2歳は離れていると予想しました。
本題 第八話の解説
タイトルの “潮の主” これは、ドリフトマーク領主を指しています。
この話では、コアリーズ・ヴェラリオンの後継者争いに焦点が当てられるということですね。
なんか知りませんが、コアリーズが重症となっています。
ここで持ち上がるのがいつもの如く後継者問題です。
候補者と支持者は以下の通り。
① ルケアリーズ:現当主コアリーズが推す。レイニラとハーウィンの次男。レイニスとヴェイモンドに出生を疑われている。
② ベイラ:レイニスが推す。デイモンとレーナの長女。
③ ヴェイモンド:コアリーズの弟。自身を推薦。自称経験豊富。

お互いで話しても拉致があかないため、王ヴィセーリスに裁可を仰ぎに王都へ行きます。
王都でレイニラはルケアリーズとレイナ(ベイラの妹)を結婚させることでレイニスを懐柔します。
王はボロボロとなり意識も朦朧、非常に弱っていましたが、このドリフトマークの後継者問題を王の手オットーと共に聞きます。
レイニスがルケアリーズ推薦に意見を変えたことで、弟ヴェイモンドがブチ切れます。
ルケアリーズは落とし子で、レイニラはアバズレと暴言を吐きますが、その瞬間デイモンに首を落とされてしまいます。
ヴェイモンド、完全に当て馬でしたね汗
ちなみに、この王都でデイモンとレイニラは、二人の子供エイゴンとヴィセーリスを王ヴィセーリスに紹介しています。
めちゃくちゃややこしい名前の付け方やっています。
エイゴンはアリセントの子供にいるし、ヴィセーリスは王本人の名前です。
ただ、これには一応意味があると考えられます。
ターガリエン家の中でもエイゴンとは特別な名前です。
それは、このエイゴンが初代の王であり、七王国(正確には六王国の)征服者の名前だからです。
この名前の威光にあやかるためアリセントとヴィセーリスの長男もエイゴンと名付けられたと考えるのが自然でしょう(完全に名前負けしていますが)。
それに加え、アリセントの長男エイゴンではなく、うちのエイゴンがより正統な血筋(デイモンとレイニラという生粋のターガリエン家の二人から生まれたから)なのだと、喧嘩を売っているようにも感じられました(これは深読みかもしれません)。
もう一人の子ヴィセーリスは完全に”偉大な父上にあやかって“、忖度臭がぷんぷんしますね。
いよいよもってキャラクターがこんがらがってきた方はこちらの記事で整理してみてください。
まあ、いずれにしろ、妻と娘、息子と孫はバチバチに険悪です。
なんとかこの状況を少しでも良くしようと、ヴィセーリスは弱った身体に鞭を打ち、家族みんなでの晩餐を開きます。
自分の腐った顔半分を晒し、なんとか皆がまとまるよう話をします。
おじいちゃん、痛ましすぎます。。。
そんな場でエイモンドは”ジャセアリーズとルケアリーズを強い(ストロング)“と呼び、一触即発の状況もデイモンがなだめます。
ヴィセーリスが退席すると、レイニラもこれはダメだと思ったのか泊まりもせずドラゴンストーンへと直帰します。
その晩、とうとうヴィセーリスのその時が訪れます。
死に際のヴィセーリスは”エイゴンが約束された王子。王土を統一して闇と戦う“と言葉を残して亡くなります。
それを聞いたアリセントは、長男エイゴンを後継者にしたと受け取りました。
第九話 翠の評議会 ストーリーのあらすじと考察
王ヴィセーリスが崩御したことは、まだアリセントしか知りません。
アリセントは、オットーに王が亡くなったことを伝えます。
オットーは、まだ公(おおやけ)にはしませんでしたが、小評議会の招集に踏み切ります。

小評議会では、次の王としてアリセントの長男エイゴンが指名されたと伝えられました。
ラリスやタイランド・ラニスターは元々アリセントの翠装派でしたので問題ありませんでしたが、蔵相ライマン・ビーズリーが異議を唱えます。
そりゃそうですよね。
王ヴィセーリスは一応はレイニラを次の王にすると公言していましたので。
王が死んだその晩にレイニラ→エイゴンでは、誰もが陰謀論を考えることでしょう。
ぐちゃぐちゃとわめくライマンを黙らせたのは、もちろん我らがクリストン。
容赦なく、また女王や王の手の裁可も得ずにライマンを殺してしまいます。
それを見てクリストンの上司である王の盾総帥のウェスタリングはブチ切れ剣を抜きますが、アリセントになだめられました。
結局、ウェスタリングは王の盾を辞し(?)その場から退席してしまいます。

これで邪魔者がいなくなった小評議会で意見は統一されたと考えたオットーは、王都にいた諸侯達に鉄の玉座の前に集まるよう招集をかけます。
それはもちろん、エイゴン即位の報告と、彼に忠誠を誓わせることが目的でした。
もちろん反対者も現れますが、もう吹っ切れたのか、オットーは容赦無く捕え監獄送りにしていきます。
野心剥き出しを超えて丸出しです。もう誰も彼を止められません。
しかし、肝心の後継者エイゴンは城のどこを探しても見つかりませんでした。
ここで、オットーとアリセントのレイニラの処置に対しての意見が対立します。
オットーはエイゴン即位の一番の邪魔者であるレイニラ暗殺を企てます。
対してアリセントはレイニラの殺害には反対です。
彼らは、自らの考えを”王の言葉”として言わせるため、お互いが先にエイゴンを見つけ出そうと奔走します。
先にエイゴンを見つけたのは、オットーの手先エリックとアリックの双子の兄弟。
しかし、アリセントに命じられたクリストンとそれに便乗したエイモンドがエイゴンを強奪します。
アリセントは、目の前に連れてこられたエイゴンに、レイニラの殺害には合意しないよう命じます。
王都に残っていたレイニスは捕えられてしまっていましたが、オットーの手先であったエリックの案内で脱出します。
彼はオットーやアリセントの行動に疑問を持っていたようです。
ただ、双子の片割れアリックは引き続きオットーの元にいるままです。
レイニスは自身のドラゴンのいる場所に向かいますが、そこではエイゴンの戴冠式が行われていました。
まあ、上手いこと出来ちゃいますレイニス。
かなり厳重であろうドラゴンの管理の目をかわして、愛ドラゴンのメレイズに騎乗します。
メレイズで大いにこの戴冠式を荒らしまくるわけです。
ただ、王族は誰一人手にかけません。私の役目ではないとでも言うのでしょうか。
第十話 黒装の女王 ストーリーのあらすじと考察
ストーリーのあらすじ
レイニスが王都からドラゴンストーンに逃げてきました。
そこで、王ヴィセーリスが崩御したことと、アリセントの長男がエイゴン2世として即位したことを伝えられたレイニラ達。
この時、デイモンは王がオットー達に暗殺されたことを疑います。
また、レイニスは自身は当事者にはなく、戦争を始める立場にはないことを述べます。
だったら戴冠式を荒らす必要はあったのでしょうか汗
レイニスを逃したエリックですが、王冠を盗み出しレイニラに献上します。
それによりレイニラは女王を名乗ります。

デイモンは、諸侯に手紙を送り、レイニラへの忠誠を確認します。
デイモンによると、
・スターク家は忠義に篤い
・レイニラの母エイマの実家であるアリン家
・レイニスの母の実家であるバラシオン家
このあたりは味方につく公算です。
基本敵対的であるドーンはのぞいて、
どちらにつくか分からないリヴァーランドのタリー家の行方が重要だとも考えています。
そして、ドラゴンストーンに、まさか王の手オットー自らが使者として来訪します。命知らずですか!?
そこで勧告を勧めるわけですね。エイゴン王に忠誠を誓え、と。
当然デイモンはブチ切れます。戦争突入の土産にオットーは殺されても仕方がないようにも思えますが、なんとか帰れたようです。
アリセントから預かった手紙をレイニラが読むと、戦争にならないようにしたい旨が書かれていました。

最早<黒装派>も対応すべしと、コアリーズは中々の戦略を考えだします。
キングスランディングの兵糧攻めですね。
ヴェラリオン家の持つ艦隊でステップストーンを封鎖し、レイニスのドラゴンでブラックウォーター湾の水道を封鎖します。
これによりキングスランディングの海の補給を断とうという戦略のようです。
きっと陸側から補給はされるでしょうが、圧倒的に量が減ることになると考えられます。
これは、直接的ではないにせよ、かなり責めた圧迫で、宣戦布告と捕えられても仕方がないかと思いますが、とりあえず実行に移します。

それに合わせてレイニラは息子達をドラゴンで送り出します。
長男のジェセアリーズには北のスタークとアリンに、次男のルケアリーズはバラシオンに。
当然、レイニラ女王への忠誠の取り付けのためですね。
ルケアリーズはストームズエンド城に到着しますが、謁見の間に先にいたのがエイモンドでした。
領主ボロス・バラシオンは、娘の一人との婚姻をエイモンドから提案されていました。
ルケアリーズは既にコアリーズの娘レイナと婚約していることを聞くと、レイニラへの忠誠を反故にします。
エイモンドは婚姻による同盟を提案しましたが、レイニラが求めたのは忠誠でした。
ボロスは前者と手を結びました。
ルケアリーズはアラックスでドラゴンストーンへ帰ろうとしますが、エイモンドはヴァーガーに乗り追尾します。
恨みはあると思いますが、最初はからかい半分だったエイモンド。
しかしドラゴンは次第に熱をおび、攻撃性が増していきます。
結局ヴァーガーは、ルケアリーズもろともアラックスを追撃・殺害してしまいます。あちゃ〜
兄のポンコツぶりに対し、こちらも外交を考えないバカ息子ぶりを発揮してしまったエイモンドでした。
ウェスタロスの地域 現在の領主

シーズン1が終わったため、一旦ウェスタロスの諸侯(各地の領主)について考えてみたいと思います。
※地域の境界線は独断と偏見によります。あらかじめご注意ください。
各地の領主としては、北から
・北部 :スターク家
・リヴァーランド :タリー家
・ヴェイル :アリン家
・ウェストランド :ラニスター家
・リーチ :タイレル家
・ストームランド :バラシオン家
・ドーン :マーテル家
と予想されます。
この時点で ハウス・オブ・ザ・ドラゴン に名前すら登場していないのは、スターク、タリーあたりです。
今後、<翠装派>と<黒装派>の闘いになっていくにあたって、各領主がどちらの陣営につくかが争点となってきます。

・北部 :スターク家
・リヴァーランド :タリー家(ハレンホール城主はラリスと考えられるので一部は<翠装派>)
・ヴェイル :アリン家
・ウェストランド :ラニスター家(小評議会に領主の弟タイランドが所属のため<翠装派>)
・リーチ :タイレル家(王の手オットーは、タイレル有力家臣ハイタワー家のため<翠装派>)
・ストームランド :バラシオン家
・ドーン :マーテル家
この第十話時点で、それぞれの領主がどちらの陣営に付いたか、また、デイモンの希望的観測を踏まえて考えてみると、こんな感じです。
先手を打たれたレイニラは圧倒的不利な状況で、本当にスタークとアリンが付いてくれるかが問題です。
現状彼女らは、ドリフトマークとドラゴンストーンの小島二つを押さえているに過ぎませんので。
この領主達の登場により、ゲーム・オブ・スローンズで良く知った名前がどんじゃか出てきます。
ワクワク感や「知ってる知ってる!」というこの感覚、何て言うんでしょう、とにかく繋がりの感じ味が増してきます。
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